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ヤマブシタケはアガリクスと同様に多くのβ-グルカンを含有し、強い免疫賦活・抗腫瘍
活性があるといわれています。キノコ研究で有名な故水野卓博士は、「ヤマブシタケと
アガリクスは含有するβ-グルカンの種類が微妙に違うので、両者を併用することが
望ましい」と著書の中で述べておられます。 |
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静岡大学の川岸洋和教授は、アルツハイマー型痴呆症と関連の強い神経細胞成長因子
(NGF)の合成を促進させる物質をヤマブシタケ子実体から発見し、それをヘリセノンと
名づけました。さらに川岸教授は、同様な働きをする物質をヤマブシタケの菌糸体からも
発見し、エリナシンと名づけました。
一方、群馬県の宏愛会第二リハビリテーション病院長、笠原浩一郎先生は入院中の高齢
障害者を50名ずつ2つのグループに分けて、一方のグループにヤマブシタケを6ヶ月間
食べてもらい、その効果を調べました。その結果、要介護度の改善や社会的認知能力の
向上といった点でヤマブシタケの効果が確認されました。
このように、ヤマブシタケの抗痴呆症効果については研究室レベルでも、病院における
臨床試験レベルでも、その効果が確認されており、その研究成果が学会や論文で発表
されています。(詳しくは「きのこ健康読本5=東洋医学舎」をご参照ください) |
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高崎健康福祉大学の江口文陽教授は、糖尿病病態モデル動物であるGKラットを用いて、
ヤマブシタケの糖尿病の改善効果に関する実験を行ないました。実験方法としては、
GKラットにヤマブシタケの熱水抽出エキスを12週間連続して経口投与しました。
その結果、GKラットの特徴である血糖値の上昇が抑制されました。この抑制効果は
用量依存性をもって現れ、高用量群において有意な抑制作用が認められました。
また、膵β細胞数の減少についても、高用量群において抑制が見られました。
このことから、ヤマブシタケの抗糖尿病効果が確認できると結論づけられています。 |
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多くの人の経験談として、ヤマブシタケの美肌効果が確認されていますが、元東京逓信
病院皮膚科部長の戸田先生は「ヤマブシタケの抗酸化力の強さが美肌効果をもたらして
いると思われる」と著述されています。
また、神戸国際ビジネスセンターにある(株)バイオリサーチ社は、培養細胞レベルの
実験でヤマブシタケの美肌効果に関する実験を行ないました。実験方法は、無血清培地に
ヤマブシタケ熱水抽出エキスを添加して、「ヒト線維芽細胞」の培養を行ない、培地中に
分泌されるプロコラーゲン量を測定しました。実験結果ではヤマブシタケエキスは、
適度な濃度においてヒト線維芽細胞のプロコラーゲン分泌を促進する作用があることが
示唆されました。
美肌の要件は保湿性と弾性に富むことですが、これらの性質には真皮中のコラーゲンが
関与していることが解明されております。また、コラーゲンは真皮中の線維芽細胞で
産生・分泌されますので、ヤマブシタケに美肌効果があるという経験談の根拠のひとつが
明らかにされたといえます。 |
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2005年の「日本きのこ学会」において、(株)ノエビアがキノコ類のメラニン生成抑制
効果に関する研究成果を発表しました。その中で、ヤマブシタケにはメラニン生成抑制
効果とチロシナーゼ活性阻害作用があることが報告されました。
メラニン生成を抑制することは美白作用のポイントになります。このことは、前項の
コラーゲン産生促進作用とともに、ヤマブシタケの美肌美白効果に関する体験談に
科学的根拠が示されたといえます。 |
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キノコ類の生理活性に関する研究成果が次々に発表されています。その中でキノコに
含まれる「β-1・3-D-グルカン」などの多糖類の生理活性が報告されていますが、
キノコに含まれる多糖類がどの様な単糖によって構成されているかについてはあまり
調べられていません。
そこで、岡山理科大学浜田教授に分析を依頼してところ、アガリクスはマンノース、
ヤマブシタケはアラビノースが特徴的に含まれていることが明らかになりました。
アラビノースは単糖の中でも還元力が高いことや、小腸の砂糖分解酵素の働きを抑える
働きがあることから、ダイエット効果や血糖値の上昇を抑える働きがあることが知られて
います。このことはヤマブシタケの抗糖尿病効果とも関連があるように思われます。
一方、抗酸化作用として、スーパーオキシドアニオンラジカルの消去活性に関する実験
ではアガリクス、ヤマブシタケとも高い数値を示しましたが、両者を比較すると
ヤマブシタケの方がより高い結果になっています。以上の2点から、ヤマブシタケは
病気や老化の予防や美肌に有効であるとともに、アガリクスとは違った生理活性を期待
できるということができます。 |
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